福澤武 ふくざわ たけし

建設・不動産

掲載時肩書三菱地所名誉顧問
掲載期間2016/04/01〜2016/05/10
出身地東京都
生年月日1932/09/04
掲載回数
執筆時年齢84 歳
最終学歴
慶應大学
学歴その他
入社28歳三菱地所
配偶者学習院馬術
主な仕事労組委員長、米国留学、NY、総会屋、丸ビル建替、丸の内街活性化、
恩師中田乙一
人脈16歳結核・6年半、遠藤周作、
備考
論評

不動産業界からの「履歴書」登場は、江戸英雄(三井不動産)、森泰吉郎(森ビル)に次いで3人目であった。氏は福沢諭吉の曽孫になる家柄なので興味深く読めた。氏は、中学のとき、結核を患い6年半の闘病生活を過ごす。高校を卒業していないため、「大学検定」試験に合格して、24歳で慶応大学に入学した。三菱地所に入社したのは28歳、通常入社の人に比べて6年も遅れて大企業のトップに登りつめたのだから、才能と人脈が生きたのだろう。
森ビルの森泰吉郎氏は、「履歴書」の中で不動産業の悩みを次のように書いている。
「家賃という不労所得で成り立っている商売はブルジョアではないのか、社会的弱者を搾取しているのではないか、という気分になってきた。
企業経営で利潤追求は必要条件ではあるが、もっと大事なのは社会に役に立って喜んでもらうことだ。その貢献度に応じて利潤を得られる。だから一生懸命がんばって大きな貢献ができれば、その結果として収入も増える。生活も豊かになり、社会的な名声も上がり、人間同士の関係も楽しくなる。これが上田先生の教えであり、森ビルの経営理念でもある。(中略)
僕の迷いをばっさり切ってくれる理論に巡りあえた思いがした。家賃収入という不労所得を得るのは社会悪だという考え方に対し、自分たちの事業に正当性を与えてくださった。イデオロギー的アレルギーから解放していただいた。(中略)
僕は、地上げは落語の『三方一両損』ではなく『三方一両得』でなくてはいけないとも思っている。権利者と開発業者の森ビル、地域という意味の公の三者がかなり得しなくては本当の地上げではないという考えだ」
福澤氏も、老朽化した丸ビル、新丸ビルを建替え、丸の内界隈一体(三菱村)を従来のようなビジネス街だけではなく、飲食店やアパレルなど競合店も入れ、外壁や窓の装飾も楽しめる景観に造り変えた。有楽町と丸の内を一体化した音楽祭などの街づくりを進め、活性化に成功しているのは、氏の功績と言える。

ふくざわ たけし
福澤 武
生誕 (1932-09-04) 1932年9月4日(88歳)
日本の旗 日本 東京都
出身校慶應義塾大学法学部
職業実業家
親戚福澤諭吉(曾祖父、慶應義塾創立者)

福澤 武(ふくざわ たけし、1932年9月4日 - )は、日本の実業家三菱地所名誉顧問。元社長、会長等を歴任。日本国際フォーラム顧問。交詢社副理事長。福澤諭吉曾孫

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