掲載時肩書 | 囲碁棋士・名誉棋聖 |
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掲載期間 | 2013/07/01〜2013/07/31 |
出身地 | 福岡県 |
生年月日 | 1942/05/12 |
掲載回数 | 31 回 |
執筆時年齢 | 71 歳 |
最終学歴 | 中学校 |
学歴その他 | |
入社 | 棋院生10歳 |
配偶者 | 見合医者娘 |
主な仕事 | 9歳弟子、(木谷ライバル:呉清源)、院生4年プロ、名人位、テレビ棋戦(早打10分)、囲碁祭り1000面打ち、 |
恩師・恩人 | 木谷実9段、高田寿夫 |
人脈 | 同門(石田・加藤・宮武・小林、趙治勲72)、安岡正篤、林海峰(同年ライバル)、財棋7夕会、新日鐵、NTT,森ビル、団十郎、 |
備考 | タイトル48史上4位 |
1942年(昭和17年)5月12日 – )は福岡県北九州市出身。2021年に引退した囲碁棋士。名誉碁聖。日本棋院所東京本院所属、木谷實九段門下、九段。碁聖位6連覇、名人位4期、世界囲碁選手権富士通杯優勝など。厚く味のよい形を好む本格的な棋風で大器、大竹美学と呼ばれる。布石では小目を好む。またNHK杯優勝5回など早碁を得意とし「早碁の神様」、名人戦では挑戦手合通算12回出場などで「名人戦男」などのニックネームを持つ。同年同月生まれでライバルでもある林海峰と並んで”竹林”とも称される。いままでにこの「履歴書」に登場した棋士は橋本宇太郎(囲碁9段、王座)、瀬越憲作(名誉9段)、高川格(名誉9段、本因坊)、坂田栄男(名人、王座、本因坊)、藤沢秀行(王座)、林海峰(名誉天元)の6名でしたので彼を入れると7名になる。( )内は執筆当時の肩書です。
大竹氏と林海峰氏との両雄が相撲の「柏鵬時代」と同じような囲碁の「ちくりん」時代を築いたのであった。
1.木谷道場の内弟子20人
大竹氏は9歳で上京し名伯楽の木谷實名人が主宰する囲碁道場の弟子になる。 この道場は最盛期には内弟子(住み込み)だけで20人もいたそうで、コンピュータ―の異名をとり、本因坊5連覇の記録を持つ石田芳夫、王座獲得8連覇など通算で47のタイトルを獲る加藤正夫、棋聖・名人・碁聖の名誉3冠を獲得する小林光一、史上最多の72タイトルを持つ趙治勲、宇宙流で一世を風靡する武宮正樹といったそうそうたる面々がいる。この木谷一門の弟子たちの合計段位が100段のとき祝賀会(1962)、そして200段祝賀会(1970)を行ったと書いてあるから、すさまじい人材輩出ぶりだ。
2.7大棋戦とは
囲碁界には、名人戦と棋聖戦、本因坊戦は3大棋戦と呼ばれ、リーグ戦で挑戦者を選び、2日制7番勝負でタイトルを争うなど似たルールで運営されているという。この3大棋戦にプラスして、タイトル戦を1日制5番勝負で実施している王座戦、天元戦、碁聖戦、十段戦の4棋戦を加えて、7大棋戦と呼ぶそうだ。(こんなの初めて知った。今までこの違いを全く知らなかった)。この他にもNHK杯争奪戦、NECカップ戦、日本航空主催の鶴聖戦、テレビ東京主催の早碁選手権など数えきれないほどの囲碁戦があり、彼の特徴は囲碁の早打ちにあるという。
3.棋士は自分の芸に自信を持つ
囲碁を何にも知らない私がへー、と思ったのは、彼が「棋士はそれぞれが自分の芸に自信を持っている。もちろん、他の棋士の芸に対する敬意を忘れてはいけないが、だからといって、自分の芸が劣っているとも思えない。常に自分の碁を磨いていくしかないし、タイトルはその先のご褒美のようなもの。だから先にタイトルを獲られたぐらいで焦る必要はないのだ」と書いてある言葉だった。それにしても彼の師匠の木谷實氏と林海峰・師匠の呉清源氏がこの「履歴書」に登場していないのは残念である。
大竹英雄 名誉碁聖 | |
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名前 | 大竹英雄 |
生年月日 | 1942年5月12日(82歳) |
プロ入り年 | 1956年 |
出身地 | 福岡県北九州市 |
所属 | 日本棋院東京本院 |
師匠 | 木谷實 |
名誉称号 | 名誉碁聖 |
概要 | |
タイトル獲得合計 | 48 |
通算成績 | 1319勝846敗5持碁1無勝負 |
七大タイトル | |
棋聖 | 挑戦者 (1981・90) |
名人 | 4期 (1975-76・78-79) |
本因坊 | 挑戦者 (1988) |
王座 | 1期 (1975) |
碁聖 | 7期 (1978・80-85) |
十段 | 5期 (1969・80-81・93-94) |
大竹 英雄(おおたけ ひでお、1942年(昭和17年)5月12日 - )は、2021年に引退した囲碁棋士。名誉碁聖。福岡県北九州市出身、日本棋院所東京本院所属、木谷實九段門下、九段。
碁聖位6連覇、名人位4期、世界囲碁選手権富士通杯優勝など。
厚く味のよい形を好む本格的な棋風で大器、大竹美学と呼ばれる。布石では小目を好む。またNHK杯優勝5回など早碁を得意とし「早碁の神様」、名人戦では挑戦手合通算12回出場などで「名人戦男」などのニックネームを持つ。同年同月生まれでライバルでもある林海峰と並んで"竹林"とも称される。
通算タイトル獲得数は48[1]で、囲碁棋士の獲得タイトル数ランキング歴代5位。門下に西村慶二八段。木谷門下の塾頭格として、後輩の指導などでも評価が高い。
2008年12月9日 - 2012年6月26日は日本棋院理事長、同日から2020年6月22日は日本棋院顧問。2010年から全日本囲碁連合の会長も務めた。日本棋院の新旧タイトル保持者で作る名棋会の会長でもある。
現在、存命の名誉称号資格者・三大タイトル獲得経験者・碁聖位獲得者・十段位獲得者では林海峰名誉天元と並び最年長である[2]。