根岸英一 ねぎし えいいち

学術

掲載時肩書有機科学者
掲載期間2012/10/01〜2012/10/31
出身地中国
生年月日1935/07/14
掲載回数30 回
執筆時年齢77 歳
最終学歴
東京大学
学歴その他湘南高、ペンシルベニア大
入社帝人
配偶者湘南 先生娘
主な仕事フルブライト、パデュ‐大、クロスカップ リング特許取らず、greenChemistry、
恩師H.Cブラウン教授
人脈鈴木章北大名誉教授(共同)、鈴木章北大名誉教授(共同)、玉尾皓平、村橋俊一、薗頭健吉、小杉正紀、右田俊彦、檜山為次郎、早見弘
備考幸福4条件、発見10項目
追悼

氏は‘21年6月5日、85歳で亡くなった。この「履歴書」登場は’12年10月の77歳のときでした。氏は専門の科学技術面ばかりでなく、歌や音楽、ゴルフやスキーも楽しんだ人で、親しみやすく次世代に次のメッセージを残してくれている。

1.幸福の4条件
氏は17歳で東大に入学したが、胃腸障害で1年留年となった。卒業する時は結局、高校同級生と同じ年齢になった。その年は授業がなくなり、時間はたっぷりあった。片っ端から本と読む日が続いた。哲学書や人生訓、ハウツーもの、聖書も手にした。生きることその目的は何か真剣に考えた。これはその後の人生設計に大いに役立った。この思索から「幸福の4条件」を考え出した。
(1) 健康だ。高校と大学時代を通じ、体調を崩してしまった反省から、最初の条件に採り上げた。
(2) 家庭だ。基軸は夫婦で子や孫を含めた家族が円満でなければならない。
(3) プロフェッション。一言で訳せば職業だが、好きになれる仕事をし、かつ給料を上回る大きな社会貢献ができることが望ましい。
(4) ホビー(趣味)だ。私の場合、歌と音楽があり、ゴルフとスキーがある。趣味を持てば、人生はより豊かになる。

2.発見とは何か・・・発見条件の10項目を考えた。
発見はそう簡単ではない。あれこれ私なりの発見・発明の条件をまとめた。発見の大前提には、
(1) 何が欲しいかという「願望」と
(2) 何を必要とするかという「ニーズ」がある。
(3) そしてそれを目指す「作戦」、あるいは「計画」を立てなければならない。
(4) 発見に向けて最も大切な項目は、ブラウン教授に学んだ「系統だった探索」だ。
ただしこれを進めるためには、知性的な側面から3つの項目が欠かせない。
(5) 豊富な知識と
(6) 豊富なアイディア、そして
(7) 正確な判断だ。
アイディアは計画実現のために特に重要だと考えている。大学の研究でも学生や博士研究員がアイディアを持ってきた時、私は必ず「ほかにどういうアイディアを考えているのか」と聞いている。少なくとも5~10,望ましくは20~30個を持ち、最良と思われるのを検討すれば、確率は高くなる。
知性面以外にも必要な条件が2つある。
(8) 探索に向けた「意思力」あるいは「意欲」と
(9) 探索をあきらめない「不屈の行動力」だ。
私自身「エターナル・オプティズム」という姿勢を貫いてきた。「へこたれない」という意味だ。
(10)最後の項目は、「セレンディピティ」(幸福な発見)だ。スリランカの3人の王子が思いがけない発見をする昔話に基づくこの才能は、最近とても重要視されている。しかし私は最後に置いた。多くの場合にセレンディピティがなくとも発見は可能だと考えている。中心はあくまで、系統だった探索だと確信する。

根岸 英一
Nobel Prize 2010-Press Conference KVA-DSC 7398.jpg
根岸 英一(2010年)
生誕 (1935-07-14) 1935年7月14日
満州国の旗 満州国新京(現: 中華人民共和国の旗 中華人民共和国吉林省長春市
死没 (2021-06-06) 2021年6月6日(85歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス
居住
国籍 日本の旗 日本
研究分野 化学
研究機関
出身校
博士課程
指導教員
アラン・R・デイ
主な業績 根岸カップリング
主な受賞歴 ノーベル化学賞(2010年)
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2010年
受賞部門:ノーベル化学賞
受賞理由:有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング

根岸 英一(ねぎし えいいち、1935年7月14日[1][2] - 2021年6月6日[3])は、日本の化学者2010年ノーベル化学賞受賞[4]岡山大学名誉博士[5]。帝人グループ名誉フェロー。大和市名誉市民[6][7]北海道大学触媒科学研究所及びパデュー大学の特別教授 (H.C. Brown Distinguished Professor of Chemistry)。

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  3. ^ Service, Purdue News. “Ei-ichi Negishi, one of 2 Nobel Prize winners from Purdue University, dies” (英語). www.purdue.edu. 2021年6月11日閲覧。
  4. ^ ノーベル化学賞に根岸・鈴木氏 有機合成で革新手法”. 日本経済新聞社 (2010年10月6日). 2021年6月12日閲覧。
  5. ^ 根岸英一博士に本学初の「名誉博士」号授与 特別講演会を開催、岡山大学新着ニュース(2011年3月25日)
  6. ^ 大和市/名誉市民”. www.city.yamato.lg.jp. 2021年6月3日閲覧。
  7. ^ 大和市/ノーベル化学賞根岸英一さんが大和を訪問”. www.city.yamato.lg.jp. 2021年6月3日閲覧。
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