完成までの工程(登場者の人選など)

 「私の履歴書」欄は、日本経済新聞社編集局文化部が担当し、政治部や経済部など各部の全面的な協力を得て進められています。勝又美智雄氏は、「フルブライト氏のゴーストライターを務めて」(Spring 2001 No.32 EPIC world 12)を例に挙げながら、次のように話してくれました。 

人選の仕組み

 誰に登場してもらうかは、編集局全体で政治・経済・スポーツなど各分野から候補者を挙げ、文化部が分野別のバランスを考慮しながら絞り込み、本人の内諾を得た後で、最終的には社長が主催する常務会で決定する。

 各分野から候補者群を2~3年先までのリストにして挙げたうえで、編集局会議が数ヶ月単位で開催される。そこでは実際に候補に上げても、なかなか本人の受諾が得られず、数年越しの交渉になる場合もある。