青木昌彦 あおき まさひこ

学術

掲載時肩書スタンフォード大学名誉教授
掲載期間2007/10/01〜2007/10/31
出身地愛知県
生年月日1938/04/01
掲載回数
執筆時年齢69 歳
最終学歴
東京大学
学歴その他小山台
入社大学院助手
配偶者民藝女優
主な仕事学生共産活動(留置)、マルクス経済学→数理経済学、stanford・京都大教授、「比較制度分析」で国際賞、
恩師ハーウィッツ、アロー教授
人脈唐牛健太郎、平尾昌晃、公文俊平、香山健一、吉富勝、宇沢弘文先輩、中谷巌、ライス国務長官、周小川、
備考
追悼

氏は’15年15日、77歳で亡くなった。2007年10月の「履歴書」に登場した。日本を代表する世界的な経済学者で宇沢弘文氏と並び、ノーベル経済学賞の有力候補者になっていた。湘南学園時代は歌手で作曲家の平尾昌晃と同級で、学芸会で共演もした仲と書いている。氏は、東大の在籍中、学生運動を主導する「共産主義同盟」の創立メンバーとなり、既存の政治思想を批判する論文を量産した。

同時代に、学生運動では羽田空港で籠城し逮捕され留置された経歴も持つ。しかし、共産主義運動やマルクス主義に疑問を持ち、安保闘争の終了後、大学院にマルクス主義の対極にあった近代経済学を学ぶ。そこで「資源の再配分」は分権的な市場で達成できるとするケネス・アローとレオニード・ハーウィッツ(後に共にノーベル経済学賞を受賞)の論文に衝撃を受けた。

氏は後に経営者が、株主と従業員の双方のバランスをとって企業を経営するというゲーム理論の斬新なモデルを作った。研究の集大成は、90年代以降に取り組んだ「比較制度分析」である。これは、法律や慣習、仲間の信頼など、人々の意識の中で共有され、行動に影響を及ぼす要素を「制度」と定義した。そして、国ごとに異なる制度の影響をゲーム理論に採り入れると、各国(日本と米国など)の経済や政治の違いを説明できることを示した。この論文が大評価され国際シュンペーター協会のシュンペーター賞となった。

東大を卒業後、米ミネソタ大の大学院を経て、スタンフォード大、京都大で教授を歴任した。晩年は、終身雇用などを前提とする「日本型組織」が時代の変化に対応できていないとの問題意識を持ち、中国との比較分析の成果の生かしながら、日本の針路も探った。中国の経済改革では、中国が金融財政制度や会社法の本格的な改革に乗り出すとき、招かれ当時の若手ブレーン周小川(現中国人民銀行総裁)や楼継緯(中国為替投資ファンド会長)にも影響を与えた。

青木 昌彦
新制度派経済学
生誕 (1938-04-01) 1938年4月1日
愛知県名古屋市
死没 (2015-07-15) 2015年7月15日(77歳没)
カリフォルニア州
国籍 日本の旗 日本
研究機関 スタンフォード大学
ハーバード大学
京都大学
研究分野 ミクロ経済学比較制度分析
母校 東京大学 B.A. 1962
東京大学 M.A. 1964
ミネソタ大学ツインシティー校 Ph.D. 1967
影響を
受けた人物
ジョン・チップマン
レオニード・ハーヴィッツ
影響を
与えた人物
コルナイ・ヤーノシュ英語版
ポール・ミルグロム
アブナー・グライフ
岡崎哲二
テンプレートを表示

青木 昌彦(あおき まさひこ、1938年昭和13年〉4月1日 - 2015年平成27年〉7月15日)は、日本経済学者。専門は比較制度分析スタンフォード大学名誉教授、京都大学名誉教授、中国人民大学名誉客員教授、東京財団特別上席研究員、VCASI(東京財団仮想制度研究所)主宰。

[ 前のページに戻る ]