寺田千代乃 てらだちよの

サービス

掲載時肩書アートコーポレーション名誉会長
掲載期間2020/09/01〜2020/09/30
出身地兵庫県
生年月日1947/01/08
掲載回数29 回
執筆時年齢73 歳
最終学歴
中学校
学歴その他
入社繊維会社
配偶者中学の2年先輩
主な仕事運送業、引越、全国展開、海外、多角化、保育事業、MBO,馬主、
恩師OMRON
人脈コシノ・ヒロコ、立石一真・義雄、天地総子、大塚正富、大塚明彦、金田嘉行、鳥井信吾
備考小渕首相の人柄
論評

氏は女性実業家としてはテンプスタッフ(現・パーソルテンプスタッフ)の篠原欣子氏に次いで二人目となる。現在、「私の履歴書」登場者は852名ですが、そのうち女性はデザイナーや芸能人等で47名(うち、2名は外国人のサッチャー元首相、カーラ・ヒルズ)であり、その登場率は5.5%(47/852)と大変少ない。氏は引越事業を、「小さくとも一流企業を目指す」という主旨の「SMALL BUT EXCELLENT」の標語を掲げて、「社員が子どもを入社させたくなる会社」にしたいと思い、頑張った。その事業拡大の目線は生活に根差した女性特有の小さな気遣いから始まった。

1.引っ越しは人間相手のサービスであり、心に訴えかけたい(顧客を増やした心配り)
(1)清潔なつなぎ服のユニフォーム:シャツがズボンからはみ出す、だらしない服装にしないように。
(2)常に真新しい靴下で:新築住宅への引っ越しでは、従業員の靴下が汚れていないように。
(3)引越トラック内での一括殺虫:引越し先の新築住宅で、家具からゴキブリが出ないように。
(4)電話代に20円小袋活用:見積相談の先方電話代やその返答で会社にかけた電話代として。

2.事業の多角化(引越しと運送業兼務からの相乗効果)
(1)輸入車の販売やメンテナンス:自社の持つ多数自動車の整備機能を活用する延長線上で。
(2)バンライン事業:引越し荷物の中距離輸送を担い、在庫商品の保管や管理サービスを行う。
(3)アートプラニング事業:中古マンションや住宅を買取り、改修やリモデリングを行う。
(4)マンションの分譲や大規模開発の共同事業:入居時の引越し需要増と指定業者になれる。

3.女性専用サービス事業(時代のニーズに合わせて)
(1)エプロンサービス:引越し後に食器や衣類など段ボールに入った荷物を開き、収納サービス。
(2)レディースパック:単身女性の引越しや女子寮に住む人からの要請が多くなってきた。
(3)シニアパック:高層マンションやシニア施設に転居する際、居住スペースに合わせた提案支援。
(4)エコ樂ボックス:食器を包まずにそのまま入れる箱や、靴やテレビ用のケースも作る。

4.保育事業(女性が働ける環境をつくる)
仕事をしている女性を応援する事業として最初は認可外保育園パンプキン・ガーデンを開く。その後、全国に認可保育所を増やし現在では保育施設が181か所になっている。ここには病院や企業など事業所内の保育所が多いのが特徴だと。

5.引越し技術コンテスト(社員との一体感の醸成)
毎年全国18地区の予選を通過した二人一組のペアが、接客対応から食器の梱包、重い家具の運搬、荷物の積み込み、運転、窓吊りの技術を競う催しである。昨年は9月3日に大阪の北大阪支店で開き、応援団の社員や家族を含めると全国から700人ほどが集まって盛り上がった。
 とある。技術研修とサービス向上を目指し、全社が一体となって取り組んでいる姿が見える。素晴らしい企業風土が育っていると感じた。また、氏は最後のページに「ここは私の歩んだ道を記しているが、実は夫婦、家族の物語」と書いている。私(吉田)には、影のご主人の存在が大変大きかったと思える。奥様を常に物心両面からバックアップした素晴らしいご亭主だと。

寺田 千代乃(てらだ ちよの、1947年(昭和22年)1月8日 - )は、実業家アートコーポレーション(アート引越センター)の創業者であり、創業当時から現在に至るまで社長を務めている。「引越サービス業」の生みの親あるいは育ての親と呼ばれることもある。

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