外国CEO選びの驚き

1997年から10年間弱つとめた米IBMの社外取締役だ。同社の最高経営責任者(CEO)だったルイス・ガースナーさんとは前々から親交があった。
(中略)
こうして参加したIBMの取締役会で度肝を抜かれたのが、後継CEO選びだ。6人の候補者の顔写真をスクリーンに映し、各人の経歴などを説明する。「私はまだ数年やるつもりだが、後継者は社内から選びたい」という。
さらに「社内で後継者を育てられなければ、それは私の経営が失敗したということです」ともいう。この言葉通り、ガースナーさんは2002年に後継者として、サミュエル・パルミサーノ現CEOを指名した。氏は6人の中でも、最有力の人物であった。
(日本経済新聞 2009.9.28)